車に乗せられ、到着したのは大きなお屋敷。

「ここは…?」
「近々取り壊し予定の屋敷で、この日のために特別に借りたんだよ」

総監はニコニコ顔で屋敷を背景にしながら

「君らにはここでバトルをしてもらう!」

高らかに宣言した。

「ルールは簡単。君らには新入生チームと純君たちとで分かれてもらって、この指輪を奪い合って貰う!」
総監はどこからともなく指輪を二つだした。
「誰にこの指輪をもたせるかは自由だ。能力の使用も構わない。拳銃等の使用も許可するが、弾は実弾ではなくBB弾で。屋敷が壊れるかもなんていう心配はいらんよ!どうせ取り壊すのでな!」

指輪を心と由音に手渡し

「では作戦タイムといこう。全員屋敷に入って純君たちは右側に、新入生諸君は左側へ進んでくれ。作戦タイムは十分だ。新入生諸君は、それぞれの能力を言ってどう指輪を奪うか考えてくれ。純君たちはウォーミングアップを」
「はーい」

私達はぞろぞろと屋敷へと入っていく。
総監は立ち止まったままで、私たちの背中を見送っていた。