特別機関『GQ』!!ーsecondー

「初めまして、宮原聖奈と申します。聖なる奈、と書いて、みなと読みます。よろしくお願いします」

髪を腰まで伸ばす子はにこやかに挨拶をした。良い家柄で育った雰囲気がしている。

「さて、自己紹介は終わった。ではこれから諸君らには、バトルをしてもらおう!」
「……はい?」
「おいクソじじい…聞いてねぇぞ」
「瑠都君怖い!」

総監は怯えつつも発言を撤回する気は無さそうだった。

「なあに、簡単だよ。君らにはこれから警察のとある施設に移動してもらって、戦いをしてもらう。それでお互いの能力もはっきりするだろう?」
「普通に能力を言えばいいと思うけど…」
「さっき能力を言わなくていいって言ったのはこれね…」

総監が嬉しそうに頷く。

「戦うって言ったって…こっちは四人で、新入生たちは五人じゃないか!どうするの総監!」
「純君?いつ一対一の戦いだと言ったかね?」

総監はにやりと笑ってから
「まあまずは移動を開始しよう!」
私たちを教室から押し出した。