特別機関『GQ』!!ーsecondー

「こちらから案内を貰う前…ですかね。人につけられている気がしたので能力は使わないようにしてました。それに私の能力は日常に使える便利なものでは無いので」
「…ほう」

総監がにやりと笑う。
それもそうだろう。由音たち新入生を調べたのは、私たちの先輩だ。
GQを卒業した後にADTという機関に新しく所属した人たち…。もちろん経験も長い。
そんな人たちの身辺調査に気づいていたなんて…。

「だから小さい頃やったかくれんぼとかもすぐ見つかったのか!」
「それは違う。お姉ちゃんは隠れてもじっとできない人だから、放っておいたらすぐ出てきたじゃない」
「そうだっけ?」

由音は着席し、後ろにいる生徒にどうぞと声をかける。