特別機関『GQ』!!ーsecondー

「みなさんいつも姉がお世話になってます」
「由音!別に今じゃなくてもいいじゃん!」
「みなさんに会える機会は少ないでしょ。会えるうちに言っておくの」

何も言い返せずにいると心が
「本当は由音ちゃんがお姉ちゃんなんじゃないの?」
笑いながらそんなことを言う。

「私も最近そう思ってる」
「おい」

私の言葉に珍しく瑠都が突っ込んだ。


「君は、自分の能力は自覚しているのかね?」
「はい、もちろん」

由音はさらりと答えた。

「だが、調査してもわからなかったぞ?」
「あ、あれは警察の方でしたか」
「……む?どういうことだね?」