「授業、始めるぞ。」 先生の声はやっぱり冷たかった。 授業もいつものスパルタ授業ではなく 私がひたすら問題を解いて 先生が丸つけをするだけの 意味の無い授業。 こんなのひとりで出来るよ…。 「ノルマ達成だな。 お疲れ、帰っていいぞ。」 先生は目さえも見てくれない。 ずっとテキストを見たまんま言った。 私は扉に手をかけ開き それと同時に先生の方を振り返った。 先生はまだテキストを眺めたままだ。 それでも私は言った。