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「美麗!!!」
「なぁに」
「アイツあれから全然来ないね!!!」
「さぁ??知らないわよ、あんな奴」
「あっれれ~??落としてみせるんじゃなかったのぉ???」
「・・・奈々、黙って」
「んもぉー、美麗らしくないなぁ」
――あのことがあってから1週間。
あたしはクラスで浮いている存在となった。
毎日あんなにしつこかった男子達も話しかけてこなくなった。
女子たちは相変わらずお得意のヒソヒソ話というものをお友達と繰り広げる。
そう、今も。
唯一、前と変わらず接してくれるのは奈々だけ。
・・・わかりきっていた結果だった。
皆があたしを白い目で見るのは。
過去と全く一緒。
同じ過ちを二度あたしは繰り返してしまった。
自業自得ってやつだ。
「らしくない・・・、かぁ」
やっぱりこんな顔に生まれた自分が恨めしい。
「そ。つまり諦めるってゆーか一度決めたことを断念するなんて美麗らしくないのであーる」
頬杖をつき、髪の毛を可愛くくるんと回して遊ぶ奈々。
その隣でまだ懲りずにオレンジジュースを飲むあたし。
「ズ―――ッッ・・・」
「ま、あんなことまでしたんだから故意で諦めたわけじゃないんでしょ??なんかあったよね」
「!!!!!!」
――あんなことって何?
庇ったこと???
当たり前じゃん。
川谷はあたしの
―――――――――――攻略相手なんだから。