女子みたいに甲高い声で半ば泣いているように叫ぶギザ野郎。


なんか・・・

「はははっ!!!!」

・・・自然に笑うあたし。

可愛く上品に口に手を当てて心では腹を抱えて大爆笑。

もう、謝ることなんかも忘れて。

そんなあたしをみて目を丸くさせる男子生徒ら。


「はは・・・ごめ、ぶっ!はははっ。」

最早嫌みにしか聞こえない。

教室中が静まり返る中ただ一人笑ってた。





・・・あ。もう一人いたか。

あたしの傍らで微かに微笑んでいる川谷がいたよ。

最初はあたしの行動にびっくりしたみ たいだけど。

もしかしてのサディスト体質!?

―――何て悠長なこと思ってる場合じゃないや。


「・・・み・・・、美麗ちゃん???」



川谷の方を見ながら不て敵に笑うあたしに驚いたギザ野郎が恐る恐るといった感じで話しかけてくる。


それであたしはようやく事の重大さを理解した。


だって重大じゃん!!完璧気取ってたあたしがさ。

こんなことして笑ってるんなんて。

イメージ崩れるにもほどがあるっつーの。



かといっても今個人的に好きな流行語

「てへぺろ♡」

を皆の前で言ってもこの場を和ませられることは出来ないだろう。


仮に言ったとしてもどちらにせよイメージdownに繋がりかねない。


ならいっそう。

もう全て終わりにしないか。


そんな逃げ腰丸見えな弱気な発案をしてみる。


もうこの優等生で真面目ッ子ちゃん的なパーフェクト女子高生ともおさらばしちゃいたい。


飽きちゃったし。ゲームはほとんどクリアしたし。