川谷は平然と本をぱらぱらと読んでいた。



あたしも冷静を装って“川谷”の隣に腰を掛ける。


川谷を隣で見て率直な感想。



「・・・やっぱりダサい。」


「・・・?」

どうやら口にしてたらしい。

虫けらを見る様な目であたしを一瞥する。


あたしは慌てて机に置きっぱになった教科書を開く。


教科書の隙間からちらっと横を見ると川谷はまた難しそうな本に視線を戻していた。


「あの・・・さ。」


「・・・何。」

「その本・・・。おもしろい・・・?」


挑発しないようにとりあえず日常的な会話から。


すると・・・。

「うん、おもしろいよ。」

超普通に答えてくれたしっ!

「どーゆーお話っっ!?」

まさかの無視じゃないパターンに驚きつつも質問するあたし。


「君には理解できないかも。」

川谷は、そう言いながらあたしに読んでいた本を差し出す。


あれっ、もしかしてのもしかしてっ・・・!!!


けっこうイイ感じ的な!?




ぐふふっ♡