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ガラッ



「・・・っ!」



ドアを開けると皆、ビックリしたようにあたしを見る。


それもそのはず。あたしの頬に湿布が貼られているから。


学校のアイドルであろう人間が頬に傷なんて作っちゃって・・・。

本当、ついてないっ!!!!!



それにしても皆静止したように固まってる。


「美麗ちゃん、大丈夫っ?」


あ、殴りやがった奴。

苦笑いしながらこちらに向かってくる。


「大丈夫だった?なんかごめんねー。まさか美麗ちゃんが出てくると思わなくってさぁー。」


え?なんか軽っっ!!


あたし、人生で殴られたことなんてなかったのに!!!!!!


「・・・。」

無言で睨みつけてるあたし。


「・・・美麗・・・ちゃん・・・?」

あ、やべ。皆見てる。優しくしないと。

「・・・いや気にしないで。」

それを聞いて安心する男子。

「ごめんっ、マジで!」


「いや、いーよぉー。」

「それにしても。美麗ちゃんがいきなり出てきてびっくりした!まさか川谷のこと庇ってんのかと思ったわ(笑)」


「え・・・。川谷・・・?」

「そ。やっぱ知らなかったんだ~!」


「そーなんだ!なんか喧嘩なのかなぁ?って思ってさ、えへへ。」



引きつり笑いを見せながら視線をヤツに向ける。



・・・川谷って言うんだぁ。