――――――――――――――――

――――――――――――


―――――――



「おっはよぉ!!!」


「あ、美麗ちゃんだ。珍しく機嫌いーね?」


話しかけてきた男子にあたしは少し動揺する。


「え、そ、そーかな?」


「ん。まさか彼氏できたっ?」


ふふ、残念ながらそんな薄っぺらいものじゃないのよ?


「な、なわけないじゃん。からかわないでよっ!」

「だよなっ、美麗ちゃんに彼氏出来たら俺超ショック!!つーか不登校になる><」


まじ?じゃあ不登校になっちゃえよ。


「えぇ~?そんなの美麗、超やだぁ~!!さみしーじゃん・・・。」


シュンとしながら上目づかいにその男子を見る。

もちろん、フリでござんす。


するとその男子は顔を赤らめた。


きゅんっ


おい、君の心の効果音、聞こえてますぞ。


「んもぅ!朝から美麗ちゃん可愛すぎっ!!まぢで付き合ってよ!!」


「もー、冗談はやめて?」

「えええー?冗談じゃないのにー。」

オイ、これ以上話すな。周りに聞こえる。

女子に睨まれるからまじやめて。

ウザすぎる。

こんなことに嫉妬する女子も嫌だけど、ベタベタくっついてくる男子の方が気持ち悪い。