今日は、私 下坂瑠里菜の特別な日。

その理由は、5年前の今日。9月21日にある人と結んだ約束の日だからだ。
  
   5年前の4月

「瑠里菜早くしてよー!」

 「ちょっと待って!!おいてかないでー!」

 親友の真莉が呼んでいる。
 
 今日4月10日は、「私立レティシア高校」に、通いはじめて3年目がたつ。

 「それでは学年を代表して下坂瑠里菜さんスピーチをお願いします。」

 私は階段を上がりステージの上に立つ。

 中学3年生の頃死ぬ気で猛勉強した結果、高校に入ってからは

 勉強に困らないくらい頭が良くなった。

 でも苦手な教科が一つある体育だ。

 小学生の頃体操を習っていた私は、体育だけが、唯一の得意教科だった。

 だけど、自分の不注意で2mの高さから落ちて、体操どころじゃなくなってしまった。

 それからは、高所恐怖症になり、得意の鉄棒の競技ができなくなってしまった。

 でも、体の柔らかさだけは誰にも負ける気がしない。

 私と真莉は、急いで学校に向かった。

 「早くいこ!」

 横断歩道を渡ろうとしたそのときだった。

 「キキー!!」

 私は赤信号をわたっていた。

 死ぬのを覚悟した。

 そこからは意識がなかった。