「まぁ、とりあえず冬沢君と別れてから考えなさい。」



「そだね...」



多分バカと別れても庄司君とのことは考えられない気がする。



あの時は月子の囁きとスパークリングワインの影響でああは言ってみたけれど。



そんな状態で変に庄司君に期待なんて持たせるのは申し訳ない。



月子には怒られるだろうけど、きちんとお断りしよう。



そして、バカとも...



「いないし。」



家に帰るとバカはまだ帰って来ていないようで真っ暗だった。



晩御飯どうすんのさ!



作ってやらないんだからと思いつつも何だかんだで2人分作ってしまう自分がいる。



バカみたい。



「いただきます...」



20時過ぎまで待ってみたものの結局帰ってこず、1人で食べ始める。



バカみたい。



結局バカの分は明日のあたしの朝ご飯になる。



このパターン何回目だっけ。



バカみたい。



何でいつまでもこんなバカと付き合ってるんだろう。