何コレ!?



ドッキリ!?



突然のことにびっくりして内心パニック状態だ。



いや、違う!!



「ごめんなさい。」



私にはバカがいる。



「僕じゃダメですか?」



庄司君の困ったような表情に私も困ってしまう。



「彼氏がいるんで...」



でも、私にはバカがいる。



「知ってます。」


「えっ?」



「昨日聞こえちゃいました...」



そりゃそうか。



昨日あれだけ大きな声で意気込んでいたら聞こえても仕方ない。



「でも...」



「僕、別れるまで待ちますから!」



チャンスを下さい!と頭を下げる。



でも...



その時頭の中で月子が囁いた...



いい加減バカ以外にも目を向けなさい!!



「...考えてみます。」



気づいたら私は花束を受け取ってしまっていた。