「寒.....」 7月に入ったとは言っても夜は少し肌寒い。 ひんやりとした風が肌を撫で、私は思わずぶるっと震えた。 パーカーのチャックをしっかりとしめ、私は足を進めた。 ボーッとしながら歩いていると 前から来た誰かにぶつかってしまった。 「ごっっごめんなさいっ‼‼」 謝りながら顔を上げると そこには坊主頭の男の子がいた。