いずみさんの占いの部屋に通されるのを待合室で待ちながら、セイジュは考え事をするように壁にもたれて立っていた。
「セイジュ、何考えてるの?」
私が椅子に座りながら横に立つセイジュに問いかけると、彼は占いの部屋を見つめながら答えた。
「…さきほどの女性、香織も月の一族だな。能力はあまり強いものを感じないが、彼女もオレが同族だと気付いたようだ」
「…か、香織さんが月の一族!?」
私は自分で出した驚きの声にハッとして両手で口を塞いだ。
まさか、香織さんも月の一族だったなんて。
じゃあ、香織さんもママのガード?
思わぬ仲間の出現に私は声も出なかった。
驚いて目を見開く私の視線の先に、大きな絵画が飛び込んできた。
小さい頃何度か来る度に見上げていたその絵は、三日月の上で無垢な表情で眠る天使の姿が描かれていた。
題名は、「カナン」
小さい頃は全く知らなかったけれど、これは、ママを描いた絵だ……!
その神秘的で深い愛情を感じる絵に、心が震えた。
一体…誰が描いたんだろう……?
その時、おもむろに占いの部屋のドアが開いた。
その中からひょっこり顔を出した香織さんが笑顔で私たちを手招きする。
「いずみさんがお呼びよ」
「セイジュ、何考えてるの?」
私が椅子に座りながら横に立つセイジュに問いかけると、彼は占いの部屋を見つめながら答えた。
「…さきほどの女性、香織も月の一族だな。能力はあまり強いものを感じないが、彼女もオレが同族だと気付いたようだ」
「…か、香織さんが月の一族!?」
私は自分で出した驚きの声にハッとして両手で口を塞いだ。
まさか、香織さんも月の一族だったなんて。
じゃあ、香織さんもママのガード?
思わぬ仲間の出現に私は声も出なかった。
驚いて目を見開く私の視線の先に、大きな絵画が飛び込んできた。
小さい頃何度か来る度に見上げていたその絵は、三日月の上で無垢な表情で眠る天使の姿が描かれていた。
題名は、「カナン」
小さい頃は全く知らなかったけれど、これは、ママを描いた絵だ……!
その神秘的で深い愛情を感じる絵に、心が震えた。
一体…誰が描いたんだろう……?
その時、おもむろに占いの部屋のドアが開いた。
その中からひょっこり顔を出した香織さんが笑顔で私たちを手招きする。
「いずみさんがお呼びよ」