カーテンの隙間から漏れる春の温かな日差しに私は目を覚ました。
悪夢のような1日の翌日だというのに、何も変わらない朝。
ただ違うのは、どこを探してもママの姿が見えないこと。
いつもなら、朝ごはんとお弁当のいい匂いと、学校へ送り出してくれるママの笑顔が、ここにあるのに。
制服に着替えた私は身だしなみをチェックしようと鏡の前に立とうとした。
でもその前に、少し深呼吸をして緊張を抑える。
そして、意を決して私は鏡の前に立った。
私の少しの期待とは裏腹に、そこに映っていたのはいつもの私の制服姿だけ。
ママ、今度はいつ会えるんだろう。
でもきっと、ママは還ってくる。
だってパパがついているんだから。
私は寂しさを振り払うように勢いよく玄関のドアを開けた。
「いってぇ……」
ドアに何かがぶつかった感触に私は驚いてドアの前に出る。
「拓ちゃん!!」
「……オッス」
おでこを擦りながら立っている拓ちゃん。
どうやらドアの前にいた拓ちゃんに見事ヒットしてしまったらしい。
「美月、大丈夫か?」
悪夢のような1日の翌日だというのに、何も変わらない朝。
ただ違うのは、どこを探してもママの姿が見えないこと。
いつもなら、朝ごはんとお弁当のいい匂いと、学校へ送り出してくれるママの笑顔が、ここにあるのに。
制服に着替えた私は身だしなみをチェックしようと鏡の前に立とうとした。
でもその前に、少し深呼吸をして緊張を抑える。
そして、意を決して私は鏡の前に立った。
私の少しの期待とは裏腹に、そこに映っていたのはいつもの私の制服姿だけ。
ママ、今度はいつ会えるんだろう。
でもきっと、ママは還ってくる。
だってパパがついているんだから。
私は寂しさを振り払うように勢いよく玄関のドアを開けた。
「いってぇ……」
ドアに何かがぶつかった感触に私は驚いてドアの前に出る。
「拓ちゃん!!」
「……オッス」
おでこを擦りながら立っている拓ちゃん。
どうやらドアの前にいた拓ちゃんに見事ヒットしてしまったらしい。
「美月、大丈夫か?」