「…本当だ。オレは、君の傍にいた……ずっと」
“ワタシも、アナタのソバにいた……ずっと”
「…な…ぜ…忘れていたんだろう……?わたしはずっと…あなたを求めていたのに……!ここに…あなたの“魂”があったのに…!!」
「……美月……!!」
体が触れ合う喜び。
愛する人と、心の溶け合う至福。
それは……二人が魂を分け合う前から、二人がお互いに感じていたこの世の喜びだ。
強く、強くお互いを抱きしめる。
わたしは知っていた。
この抱擁の喜びを。
愛する人の息遣いを感じる幸福を。
―――――そうだ、ワタシはその昔……………
――――――『禁忌』を犯した―――……………。