夜を愛する乙女は

月の如く愛しき者を蒼の光で包み込み


夜にしか咲かない花を

優しく慈しみ、愛でる


乙女は歌う


この月の愛が永遠なら

我が愛もまた永遠でしょう


この月の御魂が永遠なら

我が御魂もまた永遠でしょう




蒼幻に咲く一輪の花




汝の御魂は月に寄り添って

蒼き乙女を慈しみ

永遠の時を刻む



それが

月にしか咲けない花の

ただ一つの望みなれば