白昼夢

「……ん…ん………はぁっ。」

やっと唇が離れた。
ハルの顔は今までにないくらい耳まで真っ赤だった。

「……ちょ!!!アキト!!!!」

「なに?」

「なにって…!!!急に…なんか…ビックリするやん!!!」

「なに言ってんだ、恋はスリルだろ?」

「は?」

「…とりあえず俺から離れるなよ。」

ハルはますます顔を赤らめたが、ふと冷静になり
「…てか、なんでそんなこと簡単に言えるん?ルナさんのこと忘れないとかなんとか言ってたのに、離れるなとか少し勝手ちゃう?」

「いや、俺は忘れられないだけで、今好きなのは…」
「忘れられないはまだ好きだからだよ!!!」

「……………!!!」

「……アキトにとってうちって何なん?ただの繋ぎ?淋しくならないための代わり?」
「いや、違う!!!ハルは俺の彼女やろ!?」