白昼夢



家に戻って、私が顔洗い終わった頃にはヒカルとユイは帰ってた。

アキトは相変わらず、何考えてるのかわからない顔をしてる。

「あ…2人帰ったんやな。」

「うん、2人ともバイト入ってるらしい。」

しばらく沈黙が続いた。

「ハル…、お前はさ、何が不安なん?」

「え…?いや…別に…。」

「俺は前にも言ったけど、ハルと一緒にいたいって思ってるで。」

「私はルナさんの代わり…じゃないん?」

思い切って、前から思っていたことを言ってみた。

アキトの目が見開いた。

「ハルはハルやろ?俺はハルが好きなんだ。」

「嘘っ!そんなの嘘!!ルナさんのこと忘れられないくせに!」

「…忘れられないよ…あんなに好きだったから忘れられないよ!でも…、今は…」

「私に手出してこないのも、そのせい?」

「ちが…」

「じゃあ何なの!ルナさん思い出して嫌なんじゃな…」

バタンッ…

ハルはアキトにベッドに押し倒された。

「……そんなに言うなら…ヤってやるよ…。」

「……!」

アキトがハルに思い切りキスをした。