白昼夢


にぎやかな正月。
ユイの瞳はまだ潤っていて、きらきら光っている。


幸せそうなユイを見て、ハルは思った、
この2人は、この先もずっと一緒なんだろうな…。

絵に描いたような幸せな家庭を築いて
子供を産んで一緒に遊んだりとか…

うん、この2人なら幸せになれるよね。


…アキトと私は……。

ううん、無理だ。

今付き合ってるのが奇跡みたいなもんだし、結婚なんて到底無理……。
てか、アキトがかわいそう!!!

まぁ、アキトがそんなこと言ってくれるわけないかっ!


てか、結婚とかどうこう言う前に別れたりとか…するんだろうなぁ…、やっぱり…。
周りの友達とか、1年以内に別れてる子多いしな……。



―そう考えると無性に悲しくなって、泣きそうになった。


「…あ、私ちょっとコンビニ行ってくるね!!!あ、皆何か欲しいものあるっ??」

皆からも買い物を頼まれ、ハルは逃げるようにしてアキトの家を飛び出した。