白昼夢

「大学卒業したら…、俺と結婚してください。」

「……。」

ヒカルの真剣な顔。
ユイは驚いて、言葉がでなかった。

いきなりのプロポーズ。まだ大学1年なのに……。

「…っいつから…?いつから、そんなこと考えてくれてたん?」

「高校生のときから。ユイが奥さんやったら幸せやろうなって思ってた。」

「うちなんかが奥さんで良いん?」

「もちろん。てか、ユイじゃなきゃ嫌や。俺とずっと一緒にいてください。」

「………はい…。お願いします。」


ユイはやっと状況を飲み込むことができたのか、思わず泣いてしまった。



「やーい!女泣かせ~!!」
「ユイ良かったやん!!」

そう言って現れたのは、さっきまで羽根突きをしていて顔に墨をつけたアキトとハル。

「いつの間に…!!!」
顔を赤らめるヒカル。
ユイは、うまいこと墨でデコレーションされた2人の顔を見て、思わず笑いだしてしまった。

「アハハッ…顔洗ってきたら?」

「まだこの顔で写真撮ってないからアカンよな~。」

「せやな~。これネタやしな♪あ、うちカメラ持ってきたで!あ、ヒカル!!写真撮って♪」

「ええで。その写真俺にも焼き増ししてや。」

「うちも欲しいー!」