「おっとここからはワタシのりょういき!たちいることはぜったいにゆるさーん!!」
「ユウリ~汗」
それは放課後のこと。
帰りの支度をすませ、クラスの違うユウリを迎えに行った時だった。
「でもここ通らないと帰れないよ~。」
「ビビッ、おまえ・・・クワルニアせいじんのいちみか?!」
「今日は早く帰ってきてって父さんに言われてるんだって。汗」
「クワルニアせいじんはピーマンがきらいというじょうほうがある!くらえ!」
「ユウリお願い通して。いっしょに帰ろう?汗」
この日は父さんが今の母さん、由美子さんを初めて家に連れてくる日だった。
いつもは特に抵抗してこなかったんだけど、さすがにことがことだから無理矢理通ったんだ。
「あっ!」
「ごめんユウリ今日は大事な日なんだ!ごめん!」

