記憶の片隅に





下駄箱で靴を履き替えていると、後ろから




『中島、見つけたぞ!!』




と、声がした。




振り替えると、数学の先生が仁王立ちで立っていた。





『……え?』





『しらばっくれるな!! お前、4月から提出物何も出してないだろ!!


いくら、テストの点がよくてもダメだ!!


今日はみっちり補習だ!!』






『まぢっすか?』





『まぢだ!! ほら、さっさと一階の空き教室に来い!!

お前の仲間もいるしな』





仲間?




疑問に思いながら、空き教室のドアを開けると遥斗がいた。





『おっ、凌央も補習かよ〜』





遥斗は楽しそうに言った。