胸がジンジンする。 梨花子の優しさがあたしの体も心も包み込んだ。 きっと これからもたくさん迷って 悩んで 落ちて 泣いて… そんな時、そばにいるのは梨花子なんだろうな…。 あたしがあたしでいれる場所があるから。 前に進もう。 もう、あたしの脳はリセットされたんだ。 上書きされた、 凌央に向けてのよく分からない感情も、もう一度リセットしよう。 忘れることは、記憶を消すっていうだけじゃないんだ。