記憶の片隅に





授業の終わりのチャイムがなった。




俺は自分のクラスに戻った。





『凌央』




遥斗が心配したような、真剣な顔で声をかけてきた。




多分、こいつは何も言わなくても分かってる。





『終わったよ。全部』





俺は遥斗の方は見ずに、そう言った。





『そっか…。 凌央はいいのか』




遥斗の言葉が痛い。





『いぃんだ、これで』





それは本心なのか、嘘なのか、自分でもよく分からない。




でも

その言葉を言った瞬間に




心の中で何かが崩れた。