記憶の片隅に





『学校に来て、皆に聞かれたの。

“凌央とはどうなの??”って。

あたしが、別れたって言うと皆が同じ反応するの。

すごく、びっくりして…

“あんなにお似合いだったのに”
って。


記憶がないなんて、言えないから…あたしは、誤魔化すんだけどね…。


でも、皆の話を聞いて思ったの。

あたしにとって、凌央と過ごした時間はすごく大切だったんだって。


それだけ濃い時間を…

それだけ大切な人を…

そんなに恋してた事を…


忘れたなんて、もったいないなぁって。


でも…あたしには自信がない。

もう、リセットされてる頭でもう一度あなたに恋する自信が…。

あなたを愛せる自信がない。


きっと、また傷つけるから』