記憶の片隅に





『星野…?』





同じクラスの星野純香(ホシノスミカ)だった。






『もうすぐ、五時限始まるよ?』




『あんま、出たくない気分かな』




『あたしも。だから、さぼりに来たの』





星野はちょいギャルめ。


女子からは、すぅちゃんって呼ばれてる気がする。


長い髪は、明るい茶色。


授業中は寝てるイメージしかない。




ちょいちょい喋るくらいの仲。





『星野、成績ヤバイだろ? 出なくていいのかよ!?』





『ヤバイよ、かなりね。

けど、そんなのどうだっていいの』




星野は、顔をくしゃっとさせて笑った。





『あたしは、今を生きる!!』




いきなり、空に向かって叫んだ。




『いきなり、どうした?』





『叫びたくなったから、叫んだ。

人生なんて、そんなもんでしょ。

必要なのは思い付きと行動力。
これがあたしのモットー』






大きい伸びをしながら、星野は言った。




今までは、よく知らなかったけど

自由なやつだな、と思った。