季節はすっかり夏モード。
そして今日、6月24日は俺の誕生日。
まぁいつもと変わらない日常だからテンションが上がる訳でもない。
普通に授業うけて、普通に部活して、家に帰ったら携帯に着信があった。
嬉しいことに、里衣から。
俺は折り返し電話をかけてみた。
“もしもし”
『ごめん、TELでれなくて』
“ううん、平気”
『何の用だったの?』
“来てほしいの。若葉公園に”
『いつ!?』
“今からでも”
『分かった。すぐ向かう』
俺は携帯だけ、ポッケにつめて家を出た。
若葉公園なら、そうかからないはず。
俺はジョギングペースで走った。
俺がついた頃には、里衣はもうブランコに座ってた。
『里衣!!』
『凌央、お誕生日おめでとう』
里衣は第一声そう言って、プレゼントを渡してくれた。
『サンキュ。 超うれしい』
『なら、よかった。
あと、ちゃんと言いたいコトがあるの』
里衣は改まったように、俺の目をじっと見つめた。
こっちが緊張してくる。

