永遠へと続く扉の前に、今立ってる。
ヴァージンロードはママと歩く。
ママが凌央にあたしを渡すとき、
『幸せになるのよ』
と小さな声で言った。
あたしは、頷いて凌央の腕に手をかけた。
一歩ずつ、ヴァージンロードを進んでいく。
もう、一人じゃない。
これからは、いつも隣には凌央がいる。
二人で、未来を開いていける。
たくさん遠回りした。
傷付けたし、傷付いた。
でも、今たくさんのおめでとうが聞こえる。
梨花子の声
優吾の声
はるくんの声
おにぃの声
すぅちゃんの声
皆にも、嫌な想いさせたことはあった。
でも今、皆があたしたちを見て笑顔でいてくれてる。
皆が、幸せでありますように。
今は、そう願ってみる。

