“里衣!!”
大学から帰ってきて、くつろいでるとメアリーが玄関からあたしを呼んだ。
“なぁに?メアリー”
そう言いながら、玄関に出た。
時間が止まった気がした。
“里衣! この人、リョオでしょ!?
来てくれたのよ! 里衣のとこに”
『凌央…』
『里衣、遅くなってごめん』
“里衣、よかったわね。
二人でゆっくり話して”
“ありがと、メアリー。
行ってくるわ”
あたしは、メアリーの頭を撫でて、凌央と外に出た。
『久しぶりだな、里衣。
手紙、ありがとな』
『まさか、来てくれると思わなかったよ』
『ホントは、空港に会いに行ったんだ。
でも、里衣は行った後だった』