手紙を書き終わった時、涙が止まらなかった。
ポストに入れた時、すごく緊張した。
“自分の好きなように生きるって、大切だと思うわ”
大学で初めてできた友だちのアンも背中を押してくれた。
あたしはいつも周りを気にしすぎてた。
自分の思うままに行動したことなんて、一度もなかったかもしれない。
今、あたしの中で色んなモノが変わっていく。
生き方も、考え方も。
そのどれもが、昔の自分よりも好きだと思える。
そんな自分が、好きだと思える。
“この場所に来てよかった”
アンは
“あたしも里衣が来てくれてよかった”
と言って、抱きしめてくれた。

