記憶の片隅に





自分で言って、自分で泣きそうになった。




だけど、これは本心でもあるから。




全部、嘘なんかじゃないから。





『分かった』




すぅちゃんは泣きそうな顔で、小さな声でそう言った。





すぅちゃんは、自分の幸せよりも凌央の幸せを考えてる。




凌央はそんな子と付き合えてるんだから、幸せなんだろうな。





もう、あたしの出る幕はない。





だから、これからも幸せでいて。



あたしはそれだけで強くなれる。



頑張れる。




もう、傍にいたいとか、凌央に愛されたいとか。




そんなワガママは言わない。





もっと、大人になって、



お互いに成長して。




また、何もかも思い出話にして笑って話したい。





幸せに…。



ただ、それだけを願うから。