『里衣ちゃんが、留学するって聞いたとき、
最初は、正直、凌央くんに知ってほしくないと思った。
凌央くんが、離れていきそうな気がして…
また、里衣ちゃんのとこに行っちゃうと思って…。
けど、あたしは間違ってた。
自分のコトしか、考えてなかった。
弱ってたあたしを、凌央くんは助けてくれて…、あたしは幸せになれた。
でも、凌央くんは違うんだよ。
あたしといるコトは、凌央くんの幸せじゃない。
ずっと、一人だと思ってた。
でも、凌央くんはあたしに誰かと一緒にいる幸せを教えてくれたから。
次は、凌央くんが幸せになる番だから』