『里衣ちゃん!!』





帰ろうと思って、教室を出るとすぅちゃんがドアの前に立っていた。





『すぅちゃん、どしたの?』






『留学するって…、本当…?』





『本当だよ。自分の力で進んでみたいの』






『里衣ちゃん…、凌央くんは知ってるの…?』






『知らないよ。

わざわざ、言うこともないと思って』






『…里衣ちゃん……』






『すぅちゃん、もういいかな??

あたし、帰るから…』






『凌央くんに…!凌央くんに、言ってあげて…』






『すぅちゃん…?? どうして?』