『おい、星野! しっかりしろよ』





『してるよ』





星野はそう答えると、机にうつ伏せになり寝た。





俺がなにを言っても、答えることはしなかった。





そのあとの授業もずっと寝たまんま。




俺が部活に行く時間になっても、星野は起きなかった。




俺は、星野を気にかけながらも部活に向かった。




サッカーしてる間は気にならなくても、休憩時間になると星野の言葉を思い出しては、気にかかってしょうがない。




何かあったら、どうしようか。




そんな考えが浮かんでくる。



俺はそれを全て忘れるように、必至でボールを追いかけた。