『何で…謝るの…?』





『ごめん、今の俺には何もできない。

星野を助けてやれない』





『まだ、里衣ちゃんが好き?

忘れられない?』






『それもあるかもしれない。


けど、今こんな中途半端な気持ちで星野の手握ったら、色んな人を傷つける。


星野のコトだって傷つけるし、


多分、自分も傷付く。



俺は…もう誰も傷つけたくない』





『ちゃんと分かるよ、あたしも凌央くんと同じだもん。


光のこと、まだ心のどっかで忘れられないでいる。

どっかでまだ過去にすがりついてる。


だから、篤人にも迷惑かけて…

もうやめなきゃいけないって分かってる。


でも、あたしのこと分かって、同じ気持ちでいてくれるから…


どうしても、近くにいてほしいって思っちゃうの』