中学に入学してすぐに、一人の女子の噂が流れた。
その子の名前は、磯島里衣。
俺は、小さい時からサッカーをやっていて部活もサッカー部に入った。
サッカー部の仲間の中にも磯島里衣について話しているやつがいた。
噂によると
顔が小さくて、少し茶色い長い髪で、顔はかわいいらしい。
バレー部で七組の学級委員をやっているそうだ。
見たことあるやつは、噂通り、かわいいと言っていた。
俺は二組でクラスも遠いから、学校でもまだ一度も見かけたコトは無かった。
周りが噂していると、やっぱり気になってしまう。
あまり、女子には興味がない方だったし。
コクられることはあっても、自分からコクったことは無かった。
まだ、恋とか、誰かと付き合うとかよく分からなかった。
休みの日も、親友の遥斗と遊んだり、サッカーしたりするくらい。
女子の友だちはそれなりにいたけど、そんなに深い関わりもなかった。
好きな人なんて俺にはできないんじゃないか、と思ってた。
里衣と
初めて会うまでは。