記憶の片隅に





『あたしが付き合ってた人が、死んじゃったって話は、したよね。

その人は“佐月光(サツキアキラ)”っていう名前だった。


で、光の親友が“桂木篤人”。

あたしが、昨日一緒にいた人。


光と付き合うようになってから、篤人とも仲良くなって、よく一緒に遊んだりしてた。


2人とも、すごい優しくて、あたしが落ち込んでると笑顔にしてくれた。


光は恋人として、篤人は友だちとしてすごく大切だった。


でも、光がいきなりいなくなった。

あたしは、1人でいると死にたくなって精神的におかしくなりかけてた。

その時に、いつも篤人はそばにいてくれた。


あたしを落ち着かせてくれた。