記憶の片隅に





チャリを5分くらいこぐと、ファミレスに到着した。



ファミレスは、時間帯も関係してるのか結構混んでた。




店内を見渡していると、



『凌央!』



と呼ばれた。




窓際の席で、優吾が野球の練習着のまま手を挙げていた。




俺は、優吾と向い合わせの席に座った。





『待たせて、わりぃな』





俺が言うと、優吾は




『いいよ、呼び出したのは俺だし』




と言った。




『とりあえず、腹減ったから何か頼もうぜ』




俺が提案すると、優吾は“だな”と言って、メニューを渡してくれた。




それぞれ、メニューを決めて店員を呼んだ。




料理が来ると、優吾が真剣な顔で話をし始めた。