俺は授業終了のチャイムが鳴るまで、ずっと屋上の地面に仰向けになって空を見てた。 11月の屋上は風がふくと、さすがに寒かった。 〜♪ 俺の携帯の着信音が鳴って、俺は起き上がって携帯を見た。 “優吾” ディスプレイに光る文字に、顔をしかめた。 優吾からメールなんて珍しいな。 優吾は里衣と幼なじみ。 前に、里衣を教室から連れ出した時に俺に突っかかってきたヤツ。 俺たちは多分、仲はよくない。 だけど、中学の時に連絡先を交換した覚えはある。 俺は、何の用かと思いながら受信ボックスを開いた。