授業が終わって、星野は目を擦りながら起き上がった。





『ノート、とってくれたの?』





『お前が爆睡してるからな』




嫌味っぽく返すと、星野はふ、と笑って




『ありがと』




と言った。




『次の授業、社会か。暇だし、青空教室でも行こうかな〜』




社会は俺の得意分野。



社会科の先生は、気が弱くて授業もつまらない。




俺は青空教室という名の屋上に行くことにした。




『じゃぁ、社会はあたしがノートとっといてあげる』





『…ありがとな』





どうせ、寝るくせに、



そんなことを思いながら、俺は教室を出た。