ギュッと唇を噛みしめる。
力のこもったあたしの体を優吾が優しく抱き締めた。
『…なんで。
何で、何も言ってくれなかったんだよ。
どうして、里衣はいつでも自分だけで重いモノ持とうとすんだよ。
頼れよ。
たまには、抱えてる荷物おろせよ。
見てるこっちが痛い』
『…優吾。違うの。
自分の抱えてるモノ、誰かに預けたらダメになる。
自分も、傷つくし。
大切な人も傷つける。
あたしは、もうこれ以上大切な人を傷つけることできない。
自分の荷物は、自分で背負ってく』
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…