あたしは、頷いた。




『里衣…、ありがとう』



何度も、何度も繰り返した。





里衣は、強いと思った。



自分が不安定な時も、あたしのコトをちゃんと分かってた。




里衣は、強い。





だけど、そんなのはあたしの勘違いだったんだよね。




何も気付いてあげられなかったの。



ホントは、心は不安定でぐらついてて…



弱さを強さで隠してただけだったんだよね。





ごめんね。



こんなに一緒にいたのに、あたしは何も気付いてあげられなかったんだ。




ホントに、ごめんね。