…ああ。なるほどね…
彼氏もこんなんだしね。





「こんなおれで、ごめん」

帰りの電車の中でそうつぶやいた。

実際周りの人からしたらどんな風に思われてるか知れたもんじゃない。


ギャルと地味男だ。
チワワとそこら辺に生えてる雑草だ。

もう発想も地味だからね、


そんなだから彼女はアパートに着くまで無言だったのだ。

疲れてたのか、おれに疲れてたのか…


ちょっと前のあのバラ色背景は何処へいったんだ?


自分等の家の前に到着した時、ふと彼女の足が止まった。



ん……?



「アタシさ、ザキのそういう地味な所けっこう好きだよ?」




自信ありげにそう言った