好きって伝える隙がない。【短編】







次の日、倉木は熱で休んだ



絶対あたしのせいでしょ…




「ひーなーこー…」

「どーしたの?うーみんが元気ないなんて珍しい…」

「昨日ね、傘がなくて倉木に送ってもらったんだけど、家通り過ぎてたみたいでさ…、ふらふらしながら帰ってったんだよーーぉ…絶対あたしのせいだってー」

「え?うーみんと倉木の家って反対方向じゃん?」

「反対?」

「うん。倉木はウチと同じ方向だよ?」




比奈子と同じ方向。即ち
あたしとは真逆…




なんで送ってくれたの?
あたしのせいで熱まで出して…