2010年 4月 ×日

桜が舞って、新しい制服に身を包み

新しい学校生活が始まる
宮嶋千紗(みやじまちさ)
この春についに中学生になるんだと実感していた。

外に出ると青い空に桜がひらひらと舞っていた
色んな子達の入学式をお祝いしてるみたいに
桜の絨毯(さくらのじゅうたん)が出来ていた
私はその道をゆっくり歩いていた


私の家から学校(杉宮中学校)は一時間はかかる場所を選んだ
だから近場にある学校とは制服が違う

私は ジャンバースカートに真っ赤なスカーフ、セーラ服だ
他校の中学校(滝川中学校)はワイシャツに紐のリボンにスカートをつけた ブレザーだった
私は歩いていると他校の中学校に声を掛けられた

「 ねえ 、 貴方杉宮中学校の子? 」
「 え…あ はい…! 」
おどおどし乍慣れない敬語で私は`はい`と答えた
多分滝川中学校の先輩だろう…と思いながら

「 やっぱり…!! 制服が可愛かったから! 」
私は吃驚し乍も゛ 有難う御座います ゛とお辞儀をした

「 それじゃ、またね 声を掛けて御免ねー! 」
私は軽く一礼をすればゆっくり歩き出す
内心吃驚していた
いきなり声をかけられると思わなかったからだろう
そう思うことにした
私は学校が見えてくると何だか嬉しくて 走り出していた
゛此処が私の新しい学校…!゛
目を輝かせ乍下駄箱に向かった