優人は変わらず、何がなんだかわかんないって顔をしてる。
…まだわかんないの?
え、あたしに言わせたいの?
『他の女の子の匂いするから、嫉妬した。』
って?
あたし、そんなダサいこと言わなきゃなの?
「他の女の匂いつけたままあたしに近づかないでよ」
───…あたしはどうやら
男っぽくて可愛くもなければ…
素直でもないみたいだ────
そのままあたしは優人に背を向けて歩き始めた。
あぁ、こんなとき、春菜だったら
目に涙でもためながら
『違う女の人の匂いがする…すごいやだよ…』
なんてかわく言っちゃうんだろうな。

