「ま、まって!」
「え?」
グイッと腕を引っ張られた。
「あぁ!サリーちゃんに触れてしまった!」
「え、」
「あともう少しだけでいいんだ!」
腕を掴んでくる力がだんだんと強くなってきた。
「わっかったから!痛い、離して」
あたしがそう言うと
アニメオタクは満足そうに笑ってまた話し始めた。
どれくらい経ったのだろうか。
通り過ぎていく人達がチラチラと
こっちを見ている。
あたしみたいな美少女と(←え?)
見た目だけはいいこのオタク野郎
目が向いちゃうわけもわかるけど…
あー、すごく嫌な視線
こんなとこでイチャついてんじゃねぇよ。学校はどうした学校は
とか思われてんだろうなあ
あー、不愉快だ

