村の中にいるなら、気配を探せばすぐに見つかるけれど、やめた。
最近は、めっきり、オイラも年をとった。
花を咲かせるだけでも、今や大仕事になってきた。
だから、無駄に力は使わない。
長い間、ここで花を咲かせ続けてきたオイラは、随分と弱ってしまっていた。
それは人間にも判るらしい。
守田さんの家の人は、最近、樹木医という人を連れて来てくれた。
弱っているオイラに、その樹木医という人は、いろんな手当てをしてくれている。
だから、この春もきれいな花を咲かせてやりたい。
オイラはそう思った。
いざというときに、使える力がないと困しな。
だから、なるべく力は使わずに、最近は遠い春を待って寝ていることが多くなった。
守田さんちの子じゃなくても、いいや。
久しぶりに、人間と少しでいいから話したいな。
また来てくれないかな。
今度はオイラから話しかけてみよう。
もう、オイラはそんな長くなあ。そんな予感がオイラにはあった。
神様と人間たちに呼ばれているけれど。
それでも、オイラにも終わりのときはやってくる。
人間よりも、ずっと、ずっと、長い生だけど。
それでも、終わりのときはやってくる。
だから、今度、オイラと話をしてくれる子がきたら。
守田さんたちに伝えてもらいたいことを、伝えようと思っていたんだ。
明日、きてくれるといいな。
そんなことを思って夜になった。
カヨちゃんの夢を見た。
最近は、めっきり、オイラも年をとった。
花を咲かせるだけでも、今や大仕事になってきた。
だから、無駄に力は使わない。
長い間、ここで花を咲かせ続けてきたオイラは、随分と弱ってしまっていた。
それは人間にも判るらしい。
守田さんの家の人は、最近、樹木医という人を連れて来てくれた。
弱っているオイラに、その樹木医という人は、いろんな手当てをしてくれている。
だから、この春もきれいな花を咲かせてやりたい。
オイラはそう思った。
いざというときに、使える力がないと困しな。
だから、なるべく力は使わずに、最近は遠い春を待って寝ていることが多くなった。
守田さんちの子じゃなくても、いいや。
久しぶりに、人間と少しでいいから話したいな。
また来てくれないかな。
今度はオイラから話しかけてみよう。
もう、オイラはそんな長くなあ。そんな予感がオイラにはあった。
神様と人間たちに呼ばれているけれど。
それでも、オイラにも終わりのときはやってくる。
人間よりも、ずっと、ずっと、長い生だけど。
それでも、終わりのときはやってくる。
だから、今度、オイラと話をしてくれる子がきたら。
守田さんたちに伝えてもらいたいことを、伝えようと思っていたんだ。
明日、きてくれるといいな。
そんなことを思って夜になった。
カヨちゃんの夢を見た。


